JKA補助事業の研究

映像酔いを抑制しテレプレゼンスを実用化するための超臨場感ディスプレイシステムの研究

目的

映像酔いを抑制することは,遠隔地(作業・旅行地)での視点が自由に移動できて実用的に働けるテレプレゼンスを実現するために重要である. 本事業(研究)では,テレプレゼンスが実際に有効な手段となるために,全身の没入感覚を生成する条件の中で,映像酔いの解決を目指す. 1.前庭感覚と固有感覚は,身体全体の運動状態の知覚において主要な感覚であるため, 2.気流の皮膚感覚(代替的に振動感覚)は空間運動の有効な手掛りであるため, これらにより視覚と身体感覚の矛盾を抑制して上記のテレプレゼンス体験を実用可能とするのが目的である.

実施内容

概略として以下の順序により研究を実施した.
  1. 前庭感覚提示機構構築
  2. 固有感覚提示機構構築
  3. 前庭感覚・固有感覚提示設計
  4. 気流刺激効果検証
  5. 振動刺激装置構築
  6. 振動刺激効果検証
  7. 直線曲線軌道映像刺激の作成
  8. 映像撮影制御系構築
  9. 前庭・固有感覚刺激の映像酔い抑制効果検証
  10. 気流・振動刺激の映像酔い抑制効果検証

成果

本研究により,次の成果が得られた.