映像酔いを抑制することは,遠隔地(作業・旅行地)での視点が自由に移動できて実用的に働けるテレプレゼンスを実現するために重要である. 本事業(研究)では,テレプレゼンスが実際に有効な手段となるために,全身の没入感覚を生成する条件の中で,映像酔いの解決を目指す. 1.前庭感覚と固有感覚は,身体全体の運動状態の知覚において主要な感覚であるため, 2.気流の皮膚感覚(代替的に振動感覚)は空間運動の有効な手掛りであるため, これらにより視覚と身体感覚の矛盾を抑制して上記のテレプレゼンス体験を実用可能とするのが目的である.